カテゴリー:こども図書館
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記事分類:お知らせ公開日:2024年9月 1日
こども図書館職員が中国新聞「子どもたちへ本の招待状」(2024年8月)で紹介した本です。
本選びの参考にいかがですか?
『エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする』
エリナー・ファージョン 作 シャーロット・ヴォーク 絵 石井 桃子 訳(岩波書店)
ケーバーン山のふもとに住むエルシー・ピドックは、小さな時から縄跳びが上手でした。七つになると山の妖精たちにも知られるほどでした。
妖精の「なわとび師匠」アンディ・スパンディから縄跳び競争に呼び出されたエルシーは、その腕を認められます。そして三日月の夜にはケーバーン山で、子どもや妖精たちが縄跳びをするようになりました。
それから長い時間が流れ、ケーバーン山に工場を建てる計画が持ち上がります。エルシーや村人たちは山を守ることができるのでしょうか。縄跳びの秘術やエルシーの思いに心動かされる物語です。
『星を見あげたふたりの夏』
シンシア・ロード 作 吉井 知代子 訳 丹地 陽子 絵(あかね書房)
祖父母と暮らす12歳のリリーは、夏の間だけ家族でブルーベリー農園に働きにやってきたサルマと出会い、仲良くなりました。リリーが飼い犬の手術のためにお金をためていることを知ったサルマは、町で開催されるブルーベリー・フェスティバルにお店を出して、自分たちの作った雑貨や食べ物を売ることを提案します。一緒に準備をしていく中で、サルマもある目的を持ってフェスティバルに参加することになりますが...。
自分たちの未来や家族のことに悩みながらも、力を合わせて新しいことに挑戦し成長する2人の姿が、生き生きと描かれた物語です。