カテゴリー:こども図書館
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記事分類:お知らせ公開日:2024年2月 6日
こども図書館職員が中国新聞「子どもたちへ本の招待状」(2023年8月)で紹介した本を対象別にまとめました。
本選びの参考にいかがですか?
『ポリーとはらぺこオオカミ』
キャサリン・ストー 作 掛川 恭子 訳 (岩波書店)
留守番をしている女の子ポリーが玄関のドアを開けてみると、オオカミがいました。「さあ、ポリー、おまえを食ってやるぞ!」。ところがポリーにパイやケーキを勧められ、オオカミのおなかはいっぱいに。それでもやっぱりポリーを食べたいオオカミは、昔話に出てくる方法を使って何度もチャレンジします。
天まで伸びていくはずの豆をお店で買ったり、フーフー吹いて家を倒せるように体を鍛えたり...。そのたびにポリーは、魔法の豆はお金で買えないし、れんが造りの家は息で倒せないと冷静に指摘します。
賢いポリーと頑張るオオカミの、愉快なお話が7編入っています。
『月からきたトウヤーヤ』
蕭 甘牛 作 君島 久子 訳 (岩波書店)
ある村に、「わらじおばさん」と呼ばれるおばあさんがいました。おばあさんの作るわらじはしっかりしていて、とても履き心地が良いのです。評判を聞き、月の世界のおじいさんがわらじを作ってほしいと頼みに来ます。
お礼にもらったトウモロコシの種から男の子が生まれ、おばあさんはトウヤーヤと名付けて大切に育てました。成長したトウヤーヤは、目の悪くなったおばあさんや村の人たちの病気を治すため、恐ろしい山に住むという金の鳥を探しに出かけます。
中国チワン族に伝わる話を基に作られ、なぞなぞや歌を巧みに使った壮大な冒険物語です。
『9月0日大冒険』
さとう まきこ 作 田中 槇子 絵 (偕成社)
夏休み最後の日、夜中に目が覚めた純が部屋の日めくりカレンダーをめくると、あるはずのない「9月0日」が現れます。日付の下には、「きみだけの特別な一日 さあ、冒険に出かけよう!」と書いてありました。
不思議なことに、家の周りにはジャングルが広がっています。勇気を出して外に出てみると、小学校のクラスメート2人と出会います。
どこにも遊びに行けずつまらない夏休みを過ごしていた純たち3人が、恐竜の栄えた白亜紀を冒険することになる物語です。8月ももうすぐ終わりですが、ぜひ本の世界でも夏の思い出をつくってみてください。