カテゴリー:こども図書館
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記事分類:お知らせ公開日:2022年10月13日
こども図書館職員が中国新聞「子どもたちへ本の招待状」(2022年9月)で紹介した本をまとめました。
本選びの参考にいかがですか?
『世界でいちばんやかましい音』
ベンジャミン・エルキン 作 松岡 享子 訳 太田 大八 絵(こぐま社)
昔、あるところに世界で一番やかましいガヤガヤという都がありました。この都の王子さまが、自分の誕生日の贈り物として「世界でいちばんやかましい音が聞きたい」と言い出します。
そこで王さまは暑いジャングルから寒い氷の国まで使いを送り、全世界の人が同じ時刻に「おたんじょう日おめでとう!」とありったけの声で叫ぶように伝えました。誰もがこの思い付きに賛成し、その時がくるのを心待ちにしていましたが、結果は思いもよらないものに...。
王子さまの誕生日当日に、いったいどんな音が聞こえたのでしょう。想像しながら読んでみてください。
『物語 たくさんのお月さま』
ジェームズ・サーバー 作 ルイス・スロボドキン 絵 なかがわ ちひろ 訳(徳間書店)
月がきれいな季節になってきましたね。空を見あげて月を見ることはありますか?
10歳のレノア姫は、ある日、木イチゴのタルトを食べ過ぎて病気になってしまいます。心配した王さまが、姫にほしいものを尋ねると、「お月さまがほしい」と答えました。
姫の願いをかなえるため、王さまは家来たちを呼び、月をとってくるように命じます。しかし、大臣も、魔法使いも、数学の大先生も知恵を絞りますが、誰もが無理だと答えるのです。困った王さまからその話を聞いた道化師は、思いがけない方法で問題を解決します。
『カイウスはばかだ』
ヘンリー・ウィンターフェルト 作 関 楠生 訳(岩波書店)
物語の舞台は古代ローマ時代、生徒7人の小さな学校に通う少年たちが主人公です。ある日の授業中、ルーフスは勉強の邪魔をされた仕返しに「カイウスはばかだ」といたずら書きをします。
ところが翌日、皇帝にささげられた神殿の壁に全く同じ落書きが見つかり、彼は犯人として逮捕されてしまいます。級友たちは、彼の無実を信じ、疑いを晴らすため犯人捜しに乗り出しますが...。
果たして本当の落書き犯は誰なのか。とらわれのルーフスを無事、救い出すことはできるのか―。少年たちの仲間の1人になったつもりで、皆さんも謎解きに挑戦してみてください。