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中国新聞「子どもたちへ本の招待状」
(2021年9月)に掲載された本の紹介

カテゴリー:こども図書館
記事分類:お知らせ公開日:2021年10月12日

こども図書館職員が中国新聞「子どもたちへ本の招待状」(2021年9月)で紹介した本をまとめました。
本選びの参考にいかがですか?

2021年9月5日掲載(対象:小学校高学年以上向け)

『人間になりたがった猫』
ロイド・アリグザンダー 作 神宮 輝夫 訳(評論社)

大魔法使いステファヌスと暮らす猫のライオネルは、人間の世界を見たくてたまりません。すぐに戻ると約束し、人間の姿に変えてもらいました。たどり着いた町で、ずる賢い町長や役人、宿屋のおかみさんに旅する医者たち、さまざまな人に出会います。力を合わせて悪者と闘ううちに、ライオネルは猫に戻るのがつらくなっていくのでした。

『かじ屋と妖精たち』
脇 明子 編訳 (岩波書店)

泣いているお妃のところにやってきた、黒くてしっぽの長い小鬼。運を探しに行く娘の前に現れた、大きな黒牛。いたずら者のブラウニーは、人間からすてきな贈り物をもらって......。不思議な妖精や巨人たちが巻き起こすお話に、心優しい息子や娘の冒険、ちょっと怖い物語や幸運に巡り合うお話など、イギリスの昔話が31編入っています。

2021年9月19日掲載(対象:中学生以上向け)

『オレたちの明日に向かって』
八束 澄子 作(ポプラ社)

部活で監督に怒られてばかりの勇気は、さえない中学生活を送っています。そんな中、授業の一環で3日間の職業体験をすることになり、保険代理店を営む今井さんの事務所に通い始めました。今井さんの仕事を通して、いろいろな問題を抱えた人々に接した勇気は、自分の将来について前向きに考えるようになっていきます。

『ハティのはてしない空』
カービー・ラーソン 作 杉田 七重 訳(鈴木出版)

幼い頃に両親を亡くし、親戚の家を転々としていたハティ。ある日、伯父さんの開拓途中の土地を受け継ぐことになりますが、相続には条件がありました。彼女は期限までの残り10カ月で、広大な土地を耕し作物を植え、480本のくいで柵を作ろうとしますが......。さまざまな困難に立ち向かいながら、自分の居場所を見つけていく少女の物語です。

2021年9月26日掲載(対象:小学校低学年以上向け)

『ハリーとうたうおとなりさん』
ジーン・ジオン ぶん マーガレット・ブロイ・グレアム え 小宮 由 やく(大日本図書)

ハリーは黒いぶちのある白い犬です。ハリーは、高くて大きい声で歌うお隣さんが苦手です。お隣さんの歌を聞くと耳が痛くなってしまうのです。ハリーは何とかしてお隣さんの歌をやめさせようと、お隣さんの家の窓の下でほえたてたり、牛たちを連れてきて鳴かせたり、音楽隊を家の前で演奏させたり、いろいろ試みますが......。

『わたしたちのたねまき』
キャスリン・О・ガルブレイス 作 ウェンディ・アンダスン・ハルパリン 絵 梨木 香歩 訳(のら書店)

風が種をばらまき、雨や川の流れも種を別の場所へ運びます。また、種は動物たちの毛に付いたり、彼らが野原を飛び跳ねたりすることでまき散らされます。人間の靴に付いた泥にも交じって種は運ばれます。そうして風や水、太陽や動物、植物や人間が、地球という自然の庭に繰り返し種をまいてきました。種をめぐるお話です。